ポピーウォー:有害外来植物の脅威

アツミゲシ

ナガミヒナゲシ

ポピーウォー

 

一週間位前、オレンジ色の綺麗な花が今年もいっぱい咲いているのを見た。

公園の傍に、歩道の隅っこに。かわいいピンク紫も::♡::と思っていたら・・・

 なんと、これらは、有害外来植物だった!!ピンクのは違法ケシかも!

 

 

概要

  • 子供が発見!違法ケシ
  • アツミケシとは?
  • ナガミヒナゲシとは?
  • ケシ戦争?!と市町村の取り組み
  • 安全なケシ

 

  1、子供が発見!違法ケシ

2024年4月16日岡山市で小学生の保護者がアツミゲシを発見、専門家が確認。岡山テレビでも、放送された。

2024年5月8日茨城県東海村で保育園児がアツミゲシを発見。13日までにひたちなか市保健所よってすべて抜き取られた。

 そんなニュースが報道されて、もしかして・・・あそこに咲いていたのは・・・

 

  2,アツミゲシとは?

 アツミゲシとは、英名がwild poppyで、地中海沿岸地域が原産地。

麻薬の原料のモルヒネを含有しているので、栽培が「あへん法」で禁止されている。

 

高さ60~80cm、花びらは4枚、花の直径6cm、色は白、赤、紫。

日本で発見される多くは白い花冠の下部に淡いピンクの斑点が多い。

YOUTUBEの岡山テレビの映像では、ピンクで下部が紫に見えた。)

つぼみは下を向いて開花時には直立する。

ふちがギザギザの葉。茎を抱き込むように葉が生えている。

種子は、黒色でかなり小さい。

 

日本で最初に発見されたのは、1964年愛知県渥美半島沿岸部。

和名のアツミゲシはこのことからに由来する。

当時は大騒ぎで、警察、自衛隊が出動、火炎放射器や重機まで繰り出しての駆除だったという。

その後も駆除を繰り返したが、残念ながら、全国に広がり定着してしまった。

 

なぜ根絶出来なかったかというと、非常に繫殖力が強く、

種がとても小さくて輸入した肥料などに紛れ込んで

日本で発芽するというパターンを繰り返しているからだという。

 

道端、空き地、草むら、廃屋、路肩、河川敷で発見されることが多い。

(岡山テレビでも軒下に咲いているのを映していた。)

そういう場所に咲いた花の種は風で飛んで拡散、

人の靴の底や車のタイヤ溝の中に潜り込んで様々な所に運ばれ、

新しい場所に根づく。

 

可愛い姿なのになんてタチの悪い花なの!

発見したら、保健所や警察へ通報を。

もし、知らないで触ってしまっても、大丈夫!手を洗おう!

 

  3,ナがミヒナゲシとは?

英名はfield poppy、または、longhead poppyで地中海沿岸地域原産。 

麻薬成分を含んでいないので、違法ではないが、有毒外来植物。

 

1961年東京都世田谷区で初めて発見。

特徴はヒナゲシに似ているがヒナゲシより花が小さい。オレンジ色の花。

茎や葉に「アルカロイド」という毒性の汁で皮膚炎の危険があり、

その繫殖力の強さが他の植物の成育を害し、生態系に影響を及ぼすと懸念され

駆除を呼びかける事がが多い。 

駆除の方法は、ゴム手袋を使って根元から引き抜き新聞紙などに包んでからビニール袋の口をきっちり絞めて焼却もしくは燃えるゴミ出す。

 

  4,ケシ戦争?!市町村でちがう取り組み

 違法ではないためか、市町村によって取り組み方は様々。

インターネットで見る限りは、市民に積極的に呼びかけて駆除をしている市町村が多い。

 

今日、近所の「あそこで何年か前に見た」と記憶のあるところへ行くと、

どこもすっかり、除去されていた。

 それで、以前、駅や市役所、市内の公共施設のほとんどで、オレンジ色の花の写真入りのチラシを見かけていたのを思い出した。☆☆!あれって、これだったのね。

私は、市が認知を呼びかけ、それに応じた人々や市の職員の努力の成果を知った。

 

最初に書いた私が一週間蔵前に見た市町村では、

調べた限りでは、そこまでのことをしているようには思えなかった。

私がその花々を見た所は通学路だったのにもかかわらず、本当にたくさん綺麗に咲いていた。

子供は好奇心から、あるいは綺麗だからと手折って飾ったり、遊んだりするかもしれないよねぇ・・・

その市も近隣のほかの市町村に影響されてこういう事を「右ならえ」 してくれるといいなぁ、そう願うばかりだ。

 

5,安全なケシ

ヒナゲシなどフラワーショップで買うケシは品質改善されて安全なので安心している鑑賞できる。

 

ケシの歴史をみると、日本人は縄文時代からケシを栽培して麻として生活=衣食住に利用してきた。このケシは大麻草。

第二次世界大戦で敗戦するまで、その栽培と衣食住の利用は当たり前のように続いた。戦後、GHQが入ってきて初めて問題になった。

大麻法」は、GHQから大麻農家を守る目的から、始まった法律だった。

 

日本人は長い歴史のなかで、実は安全に大麻=麻と付き合っていたのだ!!

 

時代がかわり、今は「大麻法」が犯罪を取り締まる法律となり、

大麻はすっかり悪者になってしまった。

だが、3,4年前頃からCBDオイルなどから、大麻がまた見直されている。

CBDを万能薬のように使う人もいる。

CBDは明るい健全な未来につながるイメージが強い。

鎌倉には、海の見える美味しくてヘルシーなヘンプ料理の店がある。

 

是非とも、注目していきたいと思う。