わくわく探し


昨日は、わくわくすることが、3つあった。

 

昨日は、久々に大きな書店のある駅まで買い物がてら、本を見に行った。

 

一昨日、先一昨日と、家の中で、くすぶっていた。

家の中にずっといると、気分は停滞る。

サンドラ・ブロックが、映画か映画のコメンタリーの中だったか、

なんでもない日常に「ヒマで死にそう」的なことを言っていたのを思い出す。

そういう時は、おもしろい何か探しをする。

でも、おもしろいものはみつからない。特に、雨だったり曇りだったりするとなおさら。

 

昨日は、晴れた。だから、

外にでる、お日様が眩しい。これだけで、何か楽しいことがあるかも・・なんて気になる。

 

いつもの書店の、いつもの棚、私のいつものおもしろい本探しパトロール

「ドロレス・キャノン」の名前を発見!

タイトルは『イエスと接した二人』 発行日を見る。先週発売されたばかり。

 

ドロレスはその本の第一章の中で、

「イエスエッセネ派」の本を世に出した後、

もうこんなことは起こらないだろうと思っていたのに、また起こった!というような事を書いている。今度はどんな?興味津々だ。

本を手に入れて、その続きはじっくりと、家でと思ったものの、待ちきれなくて帰りの電車の中で読み始めた。

 

これが1つ目のわくわく。このわくわくは、今も現在進行中!

うれしい。&楽しみ~

 

 

次にあったわくわくは、実は、書店に行く前に、

駅前広場で、不思議な雰囲気の人を発見していたことから始まる。

本を買った後、そこに行ってみると、

 

なにやら、さっきはいなかった、もう一人の男の人が、

パシャパシャと、変な形のくねくねバケツの中に手を入れ、

何かを取り出してそれを雑巾のように絞って、

次に、水が入っているボックスでそれをすすいでいる。

 

彼は楽しそうだ。大人の水遊び?まさかね!「何をしているの」と、きくと、

藍染」 と、最初の不思議な雰囲気の人が答えた。

 

藍染:わりと渋い。だから「もっと鮮やかなのもあるの?」

おもわず、言ってしまった。

 

不思議おじさんはいろいろ見本を見せてくれた。

それらはやはり渋い

 

「鮮やか」~私が何故そんな単語を言ってしまったかというと、

 

以前、小さな祠なのか神社なのか、その敷地内にある樹齢何百年の古い木に、

手を当て「長い時間どんなことがあったの?」ときくと、

その木は、鮮やかな水色の裃(かみしも)を着た若者が馬に乗って、

嬉しそうに誇らしげに近づいてくるビジョンを見せてくれた。

 

彼はこれから可愛いお嫁さんとの結婚式だという。

この木にとって、このうれしそうな笑顔の若者の姿が

私に最も伝えたい樹齢の中の出来事だったようだ。

私は、余りに鮮やかな装束に驚いていると、「藍染の裃」とおしえてくれた。

 

その話を「変な話だけれど」と前置きして不思議おじさんに話すと、

ほかの人と反応が違った。普通、こんな話をすると、

よくされる一瞬の「えっ冗談を言ってる?」って表情をされなかった。

「そう、昔の人は、身分によって、濃紺から薄い水色まで様々な藍染の着物を着ていたんだ。」と、

なんか藍染をわかってくれてうれしいという様子で、身振り手振りも大きくなり、

鮮やかな藍染の着物:当然そういうのもきっとあったでしょう!というノリだった。

 

不思議おじさんは、アーティストで、あの変なくねくねバケツも彼の作品だと言う。       藍染を知って欲しくてたまに、こうして、デモンストレーションに駅前広場にきているそうだ。

 

もう一人の人は、藍染体験をしていたという。

黒い、よく美容師が使うヘアカラーの手袋に似た、それよりゴツイ手袋をはずしながら、

「これは楽しい、おすすめです。」と私に言う。

 

「手袋をしないと、手が藍色になり、1週間も落ちない」といいながら

満足気に今染めた藍染Tシャツを見せてくれて、ビニール袋にいれて、丁寧にリュックにしまい、不思議おじさんに挨拶して、彼は人混みに消えた。

 

不思議なひと時、会話か、木との対話を思い出したからか、その話をシェアしたからか、そのひと時の時間の共有か、とにかくわくわくの時間だった。

 

最後に3つめは、帰宅するときの近所の庭先の茉莉花がかなり遠くから匂っていた。

好きな香りだ。これだけでわくわくでしあわせを感じる。

 

外に出ると予想外のわくわくに出会える。小さな幸せである。